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2011年7月20日 (水)

黙祷のたびに

なでしこジャパンが米チームを下して優勝した。

東日本大震災の被災者に勇気を与えたいと頑張ったやまとなでしこたちに、心からおめでとうを言いたい。


それにしても、あの大震災の日から、犠牲者の方々に黙祷を捧げる機会が何度もある。


そのたびに、大変強い霊力というのか、合掌をすれば指先に、また眉間の間に、電気の走るような感じを受けるのである。


戦後初めて万の単位で犠牲が出たこの大災害は、深いところで日本人の心を揺さぶっている。


犠牲になられた方々の御霊は、この国の有様をどのように見ておられるのだろうか。


日常があっという間に押し流されてしまう。ありうべき明日がもうない。このことを飲み下すことは、できない。


それでも、後ろを振り向いたら前に進めないと、今、とにかく前に進もうとしているのが、被災者の方々であるし、心を同じくする日本人である。


柳田国男が示した、この国における死者の魂の行方についてであるが、この国の死者は、この国にとどまって、草葉の陰から、子孫を見守っている。


亡くなった方々の御霊は、生き残った家族のもとに帰ってきて、見守っているのである。そしてそれは今の日本全体を見守っておられるのだと感じる。黙祷のたびに感じる強い霊的な磁場は、その証ではないのか。


この国に、何度でも生まれ変わってきたい。それが、この国人の切なる願いである。


古く長い民族の伝統。死者とともなる生。それを見失っていた時代が劇的に終わったのだと思う。

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