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2010年2月24日 (水)

「愚かなる智者」

 内村鑑三の「後世への最大遺物」を久しぶりに読み返した。

 岩波文庫では、「デンマルク国の話」が収録されているので、それも読んだ。

 その「デンマルク国の話」の最後の一節に、こんな言葉があった。

「宗教、信仰、経済に関係なしと唱うる者は誰でありますか。宗教は詩人と愚人とに佳くして実際家と智者には要なしなどと唱うる人は、歴史も哲学も経済も何も知らない人であります。国にもしかかる「愚かなる智者」のみありて、ダルガスのごとき「智き愚人」がおりませんならば、不幸一歩を誤りて戦敗の悲運に遭いまするならば、その国はそのときたちまちにして亡びてしまうのであります。」

 「愚かなる智者」

 「智(さと)き愚人」

 極めて痛快な響きを持った言葉だ。

 溜飲の下がる思いがしたが、考えてみると、「愚かなる智者」の世にはびこること、その弊害の大きいことといったらない。テレビをつけてみれば、正に日本は「愚かなる智者」の楽園である。


 一方、「智き愚人」は、表に現れることなく、もくもくとこの国を支えてくれている。愚人と言ったら本当は間違いなのだが。「大聖は愚に似たり」というにも通じるのか。


 「愚かなる智者」の蔓延ること、今や絶頂である。


 「智き」かどうかは別として、自分は、「愚人」でありたい。

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