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2008年10月20日 (月)

菊池寛の「藤十郎の恋・恩讐の彼方に」(新潮文庫)

 105円で買って読んだ。

 単語の一つ一つに注がつく。明治期の「古典」と言ってもいい時代小説。

 封建意識の打破という、文明開化の客気が書かせたらしいが、その封建の香りがあればこそ、名作となっているように思えるのだが。

 一つ一つの作品が、短編にも拘らず極めて鮮明な印象を残す。

 「形」など、短い作品だが、切り口は鋭い。

 「俊寛」は、実に面白い。平家物語の世界から、一気に現代的な雰囲気があふれ出す。時代といい人間といい、枠組みを取っ払ってしまったら、一体どうなるものか。

 「恩讐の彼方に」「藤十郎の恋」みな、人間が生き生きと生きている。

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