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2008年8月13日 (水)

テレビに殺される子育て文化

 この間、子育て中の女性を含むミーティングがあり、アフターのお茶の席で何気なく聞いていた話。

 「崖の上のポニョ」がよかったという話をする中で、

 「最近、子供がビデオ飽きちゃって、見せても静かにしていてくれないのよ」

 「それビデオにならないのかしら」

 この女性は、その日初めて知った人で、特に背景を知っているわけではないが、なんとなく違和感を感じた。

 子育てを、テレビ(ビデオ)に任せているのだ。テレビを見て静かにしていれば「いい子」だという認識を持っているわけだが、その場にいたほかの同じような立場にいるお母さんたちも別にそれが当たり前という風で、気にも留めていない。


 ところが、これが大きな落とし穴で、それは奈落の底までつながっているような、深い暗黒の闇なのである。

 それを教えてくれたがの、この本、



 「一に抱っこ二に抱っこ三、四がなくて五に笑顔」

 この題名からして気に入っているのだが、帯に次のように書いていある。

 「子育てに意外な落とし穴・・・

  テレビに子守をさせていませんか?

 ・からだが育たない  ・言葉の力が育たない  ・五感が育たない  ・そして脳にも異変が・・・・・・

 ●2歳までのテレビ、ビデオ視聴は控えましょう
 ●授乳中、食事中のテレビ、ビデオの視聴はやめましょう
 ●メディアを上手に利用するルールをつくりましょう       」

 この本は、本当に読みやすいです。2時間もあれば全部読めます。10代、20代のこれから子育てをするお父さん、お母さんに是非とも読んでもらいたいです。これ一冊あれば、基本的な心構えは全て出来ます。是非買って読んでください。


 子育てに失敗すると、人生が台無しになります。

 子供の人生も、親の人生も大変です。

 いえ、本当は、失敗なんてないんです。

 どんなに苦労しても、結局、親と子が向き合うための勉強。

 それが出来るまで、何度でもトライ・アンド・エラーなんです。

 テレビに親子の時間を奪われてはいませんか?

 ちなみに、私はもう5年以上、家からテレビを追放しています。

 私の父親は、テレビ漬けといってよいほど、朝から晩までテレビをつけっぱなしの人でした。

 話をしたくても、すぐにテレビに逃げてしまう人でした。

 それは非常に悲しいことです。

 テレビなんて無くても生きていけます。ケータイも、パソコンも、インターネットも、昔は何もなかったけど、今よりはるかに子供は元気に育ちました。親子の関係もよかったです。

母親はいつまでも息子の弱点でありましたし、父親は尊敬の対象でした。

 一体いつから、親子の絆はほころびてしまったのか?

 テレビに魂を奪われたころから、かもしれません。

 でも、ちょっとした工夫で、テレビをつけない日を毎週一日つくるだけで、取り戻せるのですよ。

 もっとも大切な絆、親子の絆、命の絆。

 
 今日、電車から降りて、中学生か高校生位の男の子と女の子が私の前を歩いていました。男の子はゲーム機を覗いて何か操作しています。女の子は、そんな男の子を見もしないで、時折携帯を覗き込んだりしてはあさっての方を向いています。一緒に歩いていなければ、全然関係のない二人に見えます。

 一体、この二人に、何か「絆」は生まれるのだろうか。

 生まれたときからテレビ漬け。言葉を覚えたのも、色々な刺激も、みんな扁平な画面から教えてもらった。

 だから、言葉も風景も、何もかもが、扁平なのだ。嫌ならいつでもチャンネルを変えられる、消すことだって出来る。

 だけど、実際の世の中は、そんなもんじゃない。好きな人といつも一緒にいられるとは限らない。嫌なやつと一緒に何かをしなければならないことだってしょっちゅうだ。人をかえることは出来ない。消すなんてとんでもない。

 そんな当たり前のことが、わからなくなっちゃったから、変な事件を起こすのだろう。

 昔、日本は、子供の楽園だった。

 今は、煉獄ではないか。なぜそんなことになったのか。

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