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2008年7月11日 (金)

チベットの悲劇・日本の喜劇  (その1)

 中国人民解放軍が、1950年にチベットに侵攻し、東チベットのカム地方を皮切りに、暴虐の限りを尽くしてから49年が経過した。1959年、ダライ・ラマ14世はラサを脱出、インドのダラムサラに亡命政府を開き、今日に至るまでチベット解放の戦いが継続されている。

 チベットは、2千年以上の独自の固有の歴史を持つ伝統を持つ宗教文化を中核とする民族国家である。

 古代において、支那本土に作られた王朝はチベットにてんで歯が立たず、常に敗北していたのである。唐の時代には、国境を定める条約さえ結んでいる。

 7世紀の仏教伝来より、チベット全土に広がったインド仏教から、サンスクリット原典からチベット語に全ての経典を翻訳するという偉業を成し遂げ、インド本国において仏教が滅ぼされてからは、釈迦の正統を名実ともに受け継ぐ仏教国家として発展したのである。

 現在に至るダライ・ラマがチベットの統治の責任を担うようになったのは1642年のことで、第5世ダライ・ラマの時代である。チベット仏教の4大宗派のひとつゲルグ派の中心がダライ・ラマであるが、この「ダライ」という称号は、ゲルグ派のデプン寺院の第3代大僧正だったソナム・ギャツォに帰依したモンゴルのアルタン汗が贈った称号で、「知恵の海」を意味しており、これ以後、「活仏(化身)」とされる大僧正が「ダライ」という称号を戴くようになった。

 「活仏(化身)」とされる僧侶はチベットに約1000人程おられ、衆生救済の為に何度でもこの世に生まれ変わってくるという。これを転生というが、これは業(カルマ)による輪廻(生まれ変わり)とは本質を異にすると思う。悟りを開き、六道輪廻(極楽、人間、修羅、餓鬼、畜生、地獄の6つの世界を、業によりくるくると生まれ変わること)から四聖道(声耳、縁覚、菩薩、仏陀の4つ)に入ること、これを解脱といい涅槃に入るとも言う。つまり、もうこの人間の世界に生まれ変わってくる必要のない解脱したお方が、敢えてこの世にお生まれになって世を導く、という信仰なのである。(続く)

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