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2007年4月24日 (火)

許すまじ「サンダーバード」内のレイプ事件

 犯人の陋劣さには反吐が出る、是非とも極刑に処していただきたいと思う位である。

 しかし、それもさることながら、同じ車両にいたという40名ほどの乗客。誰も、何もしなかった。犯人と同列である。共同正犯といってもよい。不作為によるレイプ事件の放置。気付かなかったという間抜けを除いて、日本人に、最早「勇気」とか「正義」、あるいは「道徳」という観念が地を払ってしまったことを如実に示すものである。

 不正・不義を見て見ぬふりをする。

 あの佐賀の17歳少年によるバスジャック事件のことを思い出した。あのバスにいた堂々たる大人の男たちは誰一人として彼を取り押さえようとするものはなかった。僅かに年配の女性が抗議したが、帰って殺されるという悲劇になった。それに対しても誰一人助けようとしなかった。

 そういう卑怯者たちの蠢く国になってしまったのが、今の日本なのである。

 こう指弾する自分は、果たしてその場にいたら何が出来ただろうか。不正を正す何かの行動を起こすことが出来ただろうか。

 少なくとも、こうは思う。いざというとき、不正を正すために、何かの行動を起こす自分であろう。

 卑怯者にはなりたくない。

 日本の男がここまで駄目になってしまった原因は一体なんだろう。やはり戦争に負けたからか。

 道徳観念がなくなり、宗教教育もない。こんな恐ろしい国はまたとないのである。何が起こっても不思議ではない。少なくとも外国からはそう見えるだろう。社会秩序を守るために、全体主義的な方向に社会全体を引きずっていこうとする勢力もあるかもしれない。相互不信がいきわたった社会にするのである。そうなったら人間の魂は窒息してしまうだろう。しかし、少なくとも、伝統的社会秩序を否定してきた戦後の方向性には、最終的にはそこに行き着くほかないというのが論理的帰結というものである。

 あえて言えば、これも憲法問題なのである。日本を、こんなに堕落させたのは、憲法なのだ。飛躍であり、こじつけと思われるかも知れないが、とっくの昔にこのような日本になることを指摘していた人もいた。

 「武士道」が叫ばれるが、声高に叫ばれるようになったということは、それがなくなったことの証左ではないか。日本も遂にここまで来てしまった。

 安倍首相が「美しい国」づくりに努力しても、虚しいほどに壊れてしまっているのかもしれない。そして、もっと壊したい奴らが、国会の中にも、外にもうようよしているという百鬼夜行、いや、百鬼昼行の世相を、逆転するには、ウルトラCはない。一人一人の中に、「勇気」と「正義」と「道徳心」を回復させていくしかない。目の前の一人を救う勇気と行動を実践するしかない。

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コメント

武士道って言うけれども、日本人の大多数は農民だったのではないかと…。

それに、今は刀なんて持てませんし、武道を習っている日本人も少ないですし、切腹や打ち首獄門…なんて厳罰もありませんし。

●自分の身を守る訓練をしている日本人が少ないこと。

●他人に注意して殺される、女性に注意して痴漢の濡れ衣を着せられる、通報者や証人が脅迫されたり逆恨みで殺されたり…という事件が実際に起きていること、同じような事件が起きないための予防策が何ら取られていないこと。

●今の日本では、被害者よりも加害者の人権が優先される「やられ損社会」であること。

それらが今の今まで放置されてきたことが、悪い意味での「抑止力(見て見ぬふり・泣き寝入り)」に繋がってしまっているのではないかと思います。

「やられ損社会」「真面目に生きることが報われない社会」では、真面目に生きようと思う人が少なくなっても不思議ではない訳で、日本人のモラルだけで片付く問題ではないのでは…と思います。


●学校で護身術や防犯対策…の教育をする

●通報者や証人を恐喝や報復から保護するための法的システムを確立する(アメリカの「証人保護プログラム」のような)

●性犯罪の厳罰化、殺人罪の厳罰化、通報者や証人に対する恐喝行為・報復行為の厳罰化…など、犯罪を厳しく罰するように動く

…。
……。
………。

などで、「やられ損社会」「真面目に生きることが報われない社会」からの脱却を図らない限りは、同じような事件が何度起きても不思議ではないと思う自分がいます。

投稿: 都筑てんが | 2007年5月 7日 (月) 午前 09時00分

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