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2007年2月18日 (日)

日本の教育に「規律」の回復を!

 一昨年のことだったか、ある教育オンブズマンの学校訪問に同行して、道徳教育の授業を見学したことがある。

 その学校は、決して「荒れた学校」ではなかったが、あまりのひどさに唖然としたことがある。

 教師の話を聞いている生徒は半分にも満たず、机の上にうつぶせて寝ている生徒が数名、机の上に漫画やらなにやら積んであるもの数名。机はそろっておらず、私語するもの数組。

 教師の声もボソボソとして何を言っているのか分からない。生徒に資料を読ませてもその声もボソボソとして何を言っているのか分からない。

 最初から最後までこの調子だった。後で校長室で教頭先生も含めて話をしたが、一緒に見学していた教頭は、「よい授業だった」と発言、耳を疑った。

 大体、荒れているかどうかは、教室を見れば分かる、とはある現役教師の言である。

 この学校も、そうとう病んでいるという印象を持った。

 さて、しかし、現場の教師だけを責めても解決にならない。最近少しづつ認知されつつあるが、今は親があまりにもひどいケースが多い。給食費未納問題には唖然とさせられたが、これも悪しき教育で育った子供が親になり連鎖した結果だろうと思われる。元を正せば教育に原因があるというわけだが、現在、教師たちはその手痛いしっぺ返しを受けているともいえるだろう。

 一人の教師が変れば学校が変る。確かにそうした事例は多い。立ち直った学校も数多い。それは尊いことである。しかし、一人の教師の努力に期待し、依存するというだけでは、為政者側の責任を果たしたとはいえない。

 今回、現在の規律のなくなった日本の学校にいかにして規律を回復するかについて、画期的な論考を発表した研究者がいる。

 日本の義務教育現場が如何に異常かを、徹底した調査で明らかにし、諸外国と比較しつつ、諸外国が軒並み行っていることを、日本が行っていないという点に注目し、その導入を提言している。

 いわゆる欧米におけるゼロトレランス方式もそれに入るが、それよりも身近な台湾や韓国など、アジアの国々の事例を調べているところに特長がある。

 この論文は、日本の学校と教師、そして子供たちを救う決め手となると思う。いじめ自殺など早く過去の話にしてしまわなければならない。

「小中学校における新しい組織的規律指導」・・・義務教育に規律の規定を!

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