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2007年2月12日 (月)

よみがえる「天浮橋」 天と地を結ぶ橋

 古事記には、イザナギ、イザナミの命が、天津神から、この漂へる国を修理固成(つくりかためな)せとコトヨサシされ、天沼矛を賜ったと書かれている。

 そこでイザナギ、イザナミの命は、天浮橋に立たれて、天沼矛を挿し下ろして塩もコヲロコヲロとかき鳴らして引き上げたところ、その矛の先から滴り落ちた塩が積もって島を成したという。これが「オノコロジマ」である。

 本居宣長は「古事記伝」に「天浮橋は、天と地との間を、神たちの昇降(ノボリクダ)り通ひ賜ふ路にかかれる橋なり。空に懸れる故に、浮橋とはいふならむ。」と記している。
 また、丹後国風土記にある「天梯立(アマノハシダテ)」は「天に通ふ橋なれば、梯階にて、立ちて有りしを、神の御寝坐せる間に仆れ横たはりて、丹後の国の海に遺れるなり。」としている。そして、「こは倭の天香山、美濃の喪山などの故事の類にて、神代にはかかることいと多し」としている。

 播磨の国風土記にも「上古之時此橋至天、八十人衆上下往来、故曰八十橋」とあるという。

 遥かなる太古には、天と地を結ぶ橋が至るところに立っていて、人々は天と地を往来していたということである。

 これだけならば、神話として、お話しとして、あるいは象徴的な話として想像力を掻き立てるのに役立てればよいだけの話なのだが、近年、どうも現代版天浮橋とも云うべきものが科学者の間では研究されており、近未来においては現実のものとなることが、既に実験段階に入っているというのである。

 トンデモ科学の類かもしれないが、アメリカでは企業が既に開発に乗り出しているというのだから、単に笑い飛ばすわけにも行かない。

 それは何かというと、「軌道エレベーター」と称するものである。

 静止衛星軌道を中継基地として、地上に紐を垂らしていく。すると地上と天上の間を結ぶ紐がつながる。それを利用して、宇宙に物資を運び出したり、人が行き来できるようにするというのである。

 もし実現すれば、正に現代版「天階立」であり、静止軌道上のステーションは「天浮橋」ということになる。

 もしかすると、遥かなる太古、「軌道エレベーター」によって、古代人は天上と地上を自由に行き来していたのかもしれない。お粗末な現代科学文明など及びもつかない高度な文明を築き上げていたのかもしれない。

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