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2006年8月10日 (木)

江沢民外遊録への疑義

 今日の読売新聞に「三笠宮様、日中戦争「謝罪」 98年江沢民氏の外遊録で紹介」とある。なぜ、今、この時期に、中国側から、このような”情報”が出てくるのか。

 そしてまた、なぜ「皇族」のご発言なのか。

 富田メモに通じる疑問を感じざるを得ない。

 これで、靖国神社を大切に思う多くの国民が、皇室に対して反感とまで行かなくとも複雑な思いを感じさせることが出来れば、日本のアイデンティティに混乱を生じさせることが出来る、という謀略的な情報戦と考えることが出来る。

 中国の情報戦に易々と乗せられるほど、日本国民もバカではないが、言葉の性質上、それが事実であってもなくても、言葉として発せられた内容は何某かの影響を与える。ましてやそれが天皇陛下や皇族方のお言葉となれば、その影響力は重い。

 記事の内容を転記しておこう。


三笠宮さま、日中戦争「謝罪」  98年 江沢民氏の外遊録で紹介

【北京=藤野彰】 昭和天皇の弟の三笠宮さま(90)が、1998年11月に訪日した江沢民・中国国家主席(当時)を歓迎する宮中晩さん(ママ)会の席上、江主席に対し、日中戦争に関して「日本軍の暴行を今もなお深く恥じて気がとがめている。中国人民に謝罪したい」と語っていたと、このほど中国で公刊された江沢民外遊録に記述されていることが明らかになった。
 天皇陛下はこの晩さん(ママ)会でのお言葉で先の大戦について触れられなかったが、江主席は答辞の中で「日本軍国主義は対外侵略拡張の誤った道を歩んだ」と厳しく指摘。中国側が今回、外遊録で三笠宮さまの発言を初めて公開したことは、戦争を経験した皇族の「謝罪」表明として重要視していることをうかがわせている。
 この外遊録は「世界をさらにすばらしくするために」(北京・世界知識出版社)と題した、江沢民外交の記録集。李肇星外相が序文を寄せていることから、党・政府のお墨付きを得た公式文書と言える。
 それによると、三笠宮さまは同年11月26日夜、天皇、皇后両陛下の主催で開かれた宮中晩さん(ママ)会で、「日本は中国侵略戦争中、旧陸軍の将校として南京に駐屯したことがある。日本軍の暴行を目の当たりにし、今もなお深く恥じて気がとがめている。中国人民に謝罪したい」との考えを江主席に伝えられた。

(以上記事・読売新聞平成18年8月10日)

 それにしても、三笠宮殿下が、支那事変から大東亜戦争にかけての呼称を「中国侵略戦争」などと表現することはあり得ないことである。こうした細部にわたる細工をきちんとしないから、中国の謀略は意図ばかり露骨であきれられるのである。

 また、この書籍の題名がまた噴飯物である。あの世界中から肘にされた「外遊」が、「世界をさらにすばらしくするために」などというのだから。自己中心主義、自大主義。さすがは大中華帝国の親分である。

 大体、こんなネタが真実ならば、反日愛国主義教育で宣伝戦をバンバン始めていた当時から現在まで十年近いタイムラグがあるのは一体なぜなのか。もっともてはやして宣伝に利用すればよかったではないか。これも、「なぜ、今、このタイミングなのか」という疑問に突き当たる。

 日本側でも、仮に宮内庁に中国の謀略の手が伸びているとしたら、これに呼応するような「記録」を出してくるかも知れない。そして、今度もまた、誰の発言ともわからぬものを、既に故人となった人物のものという触れ込みで、センセーショナルに取り上げるのだろうか。

 このような形での、外国勢力による皇室の政治利用は、空前のことではないか。

 皇室は、このような政治利用から守られなければならない。その責任を負う政府は皇室をお守りするための方策をしっかり立てねばならない。

 中国も日本も北朝鮮も、共産党というイデオロギー政党の性格は極めてよく似ている。その独善、その排他性、その欺瞞性、その暴力性、その無道徳性。冷戦は崩壊したというのはヨーロッパのことで、アジアでは冷戦は崩壊するどころか正統性を失ったイデオロギー勢力の迷走と生き残りのための暴走によって極めて不安定な状況が現出していると言える。

 ナショナル・アイデンティティへの攻撃という、我が国を根底から突き崩す動向は、決して軽視してはならないし、我が国の内部にいる獅子身中の虫のもっともらしい謀略を断固排除しなければならない。

 8月15日に向けての攻防戦は、正にこの一点、ナショナル・アイデンティティの防衛に集約される。既に篭絡されてしまった与党の総裁候補などもいるが、今後日本の生死をかけた思想戦、情報戦は既に本格化しているということを肝に銘じ、ぶれない強靭な精神を内に養うことが今求められていると思われる。

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