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2006年5月25日 (木)

「日本はなぜ敗れるのか―敗因21カ条」について その1

山本七平氏の未刊行論文がこのところ継続して単行本化されている。

これは喜ぶべきことではあるが、出来れば全集化して欲しいというのが、無責任な市井の一読者の願いである。

前のものを書いた続きで書こうとしたのに、間違って消してしまった。ちょっと書き直す気力がないので、とりあえずこの二十一ヶ条を書き写しておいて、また改めて感想を書き込むようにしたい。

以下、引用。

敗因二十一ヶ条

一、精兵主義の軍隊に精兵がいなかった事。然るに作戦その他で兵に要求される事は、総て精兵でなければできない仕事ばかりだった。武器も与えずに。米国は物量に物言わせ、未訓練でもできる作戦をやってきた

二、物量、物質、資源、総て米国に比べ問題にならなかった

三、日本の不合理性、米国の合理性

四、将兵の素質低下(精兵は満州、支那事変と緒戦で大部分は死んでしまった)

五、精神的に弱かった(一枚看板の大和魂も戦い不利となるとさっぱり威力なし)

六、日本の学問は実用化せず、米国の学問は実用化する

七、基礎科学の研究をしなかった事

八、電波兵器の劣等(物理学貧弱)

九、克己心の欠如

十、反省力なき事

十一、個人としての修養をしていない事

十二、陸海軍の不協力

十三、一人よがりで同情心が無い事。

十四、兵器の劣悪を自覚し、負け癖がついた事

十五、バアーシー海峡の損害と、戦意喪失

十六、思想的に徹底したものがなかった事

十七、国民が戦いに厭きていた

十八、日本文化の確立なき為

十九、日本人は人命を粗末にし、米国は大切にした

二十、日本文化に普遍性なき為

二十一、指導者に生物学的常識がなかった事


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