« アクセスカウンターをつけました! | トップページ | 「あたまことば」と「こころことば」そして、愛国心教育 »

2006年4月18日 (火)

「変り続けるのは過去なのです・・・」

 「ラディカル・ヒストリー」(山内昌之)の冒頭に引用されたロシアの歴史学者のことばの一部です。

 このことばは、あえて常識に逆らって奇をてらったことばではなく、真実のありかを示しているのではないかと思われます。

 張作霖爆殺事件は、関東軍の謀略だというのが、戦後の定説だと思います。これは戦前からあった見方ではあるが定説として言われるようになったのはやはり戦後なわけです。

 ところが、最近、この定説が崩れつつあるようです。「正論」に最近掲載された論文では、ソビエトの謀略機関の仕事であったと論証しています。

 また、今日の産経新聞に、蒋介石の日記に、張学良が国民党への合流を宣言した1928年12月よりも1年5ヶ月前に既に国民党への入党を申し入れていたことが判明したとありました。

 極めて膨大なジクゾーバズルのほんの幾つかのピースが見つかったに過ぎないのかもしれないが、これまでのピースの組み方を一変させてしまう可能性があるのではないかと思われるのです。

 昔、講談社学術文庫の「パル判決書」を読んだとき、この張作霖爆殺事件について、パル判事が、関東軍の謀略との主張に対し強く疑義を呈していたことをふと思い出した。あの時点では、関東軍謀略は疑わしい一つの解釈に過ぎなかったわけだ。

 戦後、いつの間にか、これが定説になっていったわけだが、この認識の定着した過程をきちっと論証できれば、あるいはまた別の真実が見えてくるかも知れません。

 過去は変り続ける。それは、人間が現在に常に制約される存在であり続ける限り、そうなのでしょう。

 未来は、未だ来たっていないのだ。変わりようはない。それをつくるのが、自分たちの努力次第だと考えるのが自由主義で、歴史の必然と考えたのが革命主義の信仰だったわけだ。今ある現在の我々の制約、それを抜け出すことの出来た人間にだけ、歴史は少しだけ、その真の姿を見せてくれるのかも知れません。

以下、産経新聞 4月17日 一面から引用

張学良、北伐下 国民党に内通

西安事件の(1936年12月)の主役として中国現代史に名を残した故張学良が、中国統一をめざす北伐(26~28年)当時の27年7月、まだ敵対関係にあった蒋介石率いる中国国民党に対し、ひそかに忠誠を誓い、入党していたことが判明した。このほど米スタンフォード大学で公開された蒋介石日記から明らかになった。張学良には、同事件の直前に中国共産党への入党を図った疑惑も最近の研究で浮上するなど、その政治的な節操をめぐり「抗日の英雄」という人物が書き改められる可能性が出てきた。

蒋介石日記に「入党」の記述

 張学良が国民党政権(国民政府)への合流を宣言したのは、奉天軍閥の指導者だった父、張作霖が爆殺された約7ヶ月後の28年12月だった。張学良はこの合流宣言の直前に国民政府と連絡があったことは認めていたが、今回の記述は宣言より一年5ヶ月前の時点で中国統一への布石が打たれていたことを示すものとなった。
 問題の記述は、北伐が一時停滞していた27年7月20日に南京で書かれた。
 「武漢の共産党はまもなく崩壊しよう。張学良もまた忠誠を伝達し、入党してきた」
 張学良の入党が、党内手続きを経て承認を得たものかどうかは説明がない。
 当時、張学良は父・作霖の配下で、部隊を率いて北伐軍の北上阻止に当たっていた。この時点での国民党への内通は、張作霖ら軍閥勢力にとって重大な離反行為だったことになる。
 張学良は国民政府による中国統一後の35-36年、東北軍を率いて西安を拠点に共産党の軍事掃討作戦を指揮したが、この中で共産党への入党を求めた疑惑が出ている。これは、2004年2月、共産党中央文献研究執務委員を務めた高文謙氏が米コロンビア大学での講演で述べた。高氏は、35年末に陝西省にあった共産党中央がモスクワのコミンテルンに対し、張学良の入党申請を報告して、その可否の判断を求めた電文をみたことがあると発言した。蒋介石の日記は、遺族から原本が寄託されたスタンフォード大学が、1917年から31年までの複写を3月末に公開した。(米カリフォルニア州パロアル 山本秀也)

|

« アクセスカウンターをつけました! | トップページ | 「あたまことば」と「こころことば」そして、愛国心教育 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86795/9644885

この記事へのトラックバック一覧です: 「変り続けるのは過去なのです・・・」:

« アクセスカウンターをつけました! | トップページ | 「あたまことば」と「こころことば」そして、愛国心教育 »