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2005年12月22日 (木)

皇室典範に関する有識者会議報告書 批判 その2

前回は、新聞発表されたもので「全文」を見て、率直に気付いた点をランダムに批判した。
今回もその域を出ないものではあるが、官邸のホームページで公開された報告書を見ると、新聞に載っていない資料も多くあった。

それにしても、冒頭にある「基本的な用語の説明」からして、極めてずさん、意図的な歪曲が加えられていると思わざるを得ないものである。

「皇統」の説明は「歴代の天皇からつながる血統のこと」とシラっと流している。

こんな一言で済ませられるほど、「皇統」は「軽い」ものなのだろうか!?驚くべき貧困さである。

文科系の人間としては、これではとても「皇統」について、しみじみとした実感を感じ取ることはできない。

そもそも皇室典範は「皇位継承法」が中心の「家法」である。「皇統」の護持が当然のことながら決定的に重い内容である。その「皇統」に関するこの貧寒な説明は、まず、「報告書」の貧困さを暗示して余りある。

そして、極めて不十分な説明でもあろう。「皇統」は「歴代の天皇からつながる血統のこと」では、そもそも「皇統」の淵源はどこにあるのか、ということの十分な説明になっていない。はっきり言えば、「天祖はじめて基をひらき、日神ながく統を伝給ふ」(神皇正統記 天)ということになる。第1代天皇の即位以前の神話時代を、無視してはそもそも「皇統」の説明は出来ない。また、「歴代天皇の血統」ということで言えば、臣籍降下した皇別の家系はそれこそ膨大なものになる。極端な話、この説明だけで言えば、日本国民全体が「皇統」に連なる、ということになる。そしてそれは事実でもあるのだが、このような理解は「皇統」という言葉の理解としては端的に誤っているといわざるを得ない。
最も重要な定義からして、このざまででは、後は推して知るべし、ということになる。

「皇族」「皇籍離脱」にしても言いたいことは山ほどあるが、「男系・女系」の説明の段では、早くも、「女系容認」というよりも「女系願望」とでも言い得るような書きざまになっているのである。

天皇(男子)―――女子A(男系女子)===男子C(女系男子)===男子G(女系男子)
         |              ‖
         |              ‖=女子D(女系女子)===男子H(女系男子)         |
         |
         |―男子B(男系男子)―――女子E(男系女子)===男子T(女系男子)
                         |
                         |―男子F(男系男子)―――女子J(男系女子)
                                        |
                                        |― 男子K(男系男子)

この図を見れば、この「用語の説明」をつくった人間(官僚か?)が、如何に「男系」を貶めたいと思っているか、一目瞭然であろう。「男女平等」という言葉さえ「女男平等」と言い換えなければ気の済まない、「ジェンダーフリー」原理主義者でなければ、このような書き方は出て来ないだろう。この書き方から伺われるのは、一段目に記されたとおり、男系女子から女系男子、そして女系男子に受け継ぐというコースへの願望であるが、「男系」の視点からすればそれは、「皇統」とは別の「男系」に移行する事態を意味することは、一目瞭然である。この図を作成したものが、最も忌避したいケースが、次々と下段に追いやられていく「男系男子」による継承であると見てよいだろう。

このような悪意が冒頭から撒き散らされた「報告書」が、いい結果を生み出すはずがない。この図を冒頭に掲げている以上、この会議に参画した「有識者」の面々は、無知のゆえに断罪されるのではなく、悪意ゆえに断罪されなければならない。

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