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2005年10月11日 (火)

「皇后陛下お言葉集 あゆみ」を見つけて

今日、夕方、書店に行った。

入り口正面に、「皇后陛下お言葉集 あゆみ」が棚一段いっぱいに置いてあった。

思わず手に取り、ページをめくった。

今上陛下がご即位されてより、今日まで、最も御側に仕へられてきた皇后陛下の生の御声が編まれていた。しかも、日英二ヶ国語の編集がなされている。監修が宮内庁侍従職とある。国内外へ向けた現在のご皇室のメッセージであることは、おそらく間違いないだろう。

ご即位10年に当たっての記者会見より、の中に、皇后陛下は、以下のように語られている。

「さまざまな事柄に関し、携わる人々とともに考え、よい方向を求めていくとともに、国民の叡智がよい判断を下し、人々の意志がよきことを志向するよう常に祈り続けていらっしゃる陛下のおそばで、私もすべてがあるべき姿にあるよう祈りつつ、自分の分を果たしていきたいと考えています。」

「人々の意思がよきことを志向するよう常に祈り続けていらっしゃる陛下」とのお言葉に、
今上陛下の、国民への祈りが、どのようなものであるのか、国民に伝えている。

「すべてがあるべき姿にあるように祈りつつ」とのお言葉も、考えさせられる。「あるべき姿」が「よきこと」であるとの確信が、皇后陛下の祈りの背後に厳然としてあるのでなければ、このようなお言葉にはならない。

ひとつひとつの言葉が、極めて優雅で高雅な調べでありながら、全く圧迫感を感じさせない、それでいて言うべきと思われたことは明快にお述べになられている。

日本語の最もよきお手本のような、珠玉のお言葉集だと思われる。

そのなかでも、御歌の素晴らしさはどうであろうか。

平成7年の御歌の中にある「広島」と題する一首を紹介したい

被爆五十年広島の地に静かにも雨降り注ぐ雨の香のして

降りそそぐ雨の中を、深く慰霊の祈りを捧げられているお姿が髣髴として目に浮かび、雨の香が感じられるような御歌である。

英訳を次に掲げてみる。

Fifty years from bombing,
Now on the earth ob Hiroshima,
Dropping so gently,
A rain shedding where it falls
only the fragrance of rain

もし、皇室がなかったならば、日本という国はどうなってしまったろう。

ご皇室の弥栄を祈念すること切なるものがある。

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