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2005年9月12日 (月)

小泉劇場とローマ帝政におけるポピュリズム

現在の議員内閣制でも、小泉首相が示した方法を踏襲すれば強力なリーダーシップが発揮されるであろう。ただしそれは国民の多くが支持した場合に限る。

今回の自民圧勝劇は、小泉劇場の興行の成功というべきもので、オーナーの自民党はそれによってにわか景気に沸いている。しかし、そのポピュリズムの政治は、政党政治も、議員内閣制も吹き飛ばす可能性を内包しているといえよう。

それは、国民の変質に深く関わる問題である。ポピュリズムは気まぐれである。もともと大衆というものは気まぐれで無責任なものだ。独裁者はそこから生まれるのだが、独裁者に与えられた全権はポピュリズムに捧げられることになる。そしてポピュリズムの気まぐれが飽和状態になったとき、独裁者は血祭りに上げられるのである。

これは、ローマ的帝政そのものである。

カリグラ帝は、ポピュリズムに迎合した結果、国家財政を破綻させ、4年で身を滅ぼしてしまった。
劇場型政治の行き着く先は決して明るくない。

郵政民営化の賛否のみを問うた解散・総選挙。では、郵政民営化法案を通した後はどうするのであろうか。「改革」のネタを次々と見出して、変えるべからざるものにまで手を付けて取り返しの付かないことをしないよう願うばかりである。

(ようやく続刊された「ローマ人の物語〜悪名高き皇帝たち〜」を読みつつ)

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