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2005年7月20日 (水)

「愛国心が日本を亡ぼす」か?

ヘブライ大学教授のB・A・シロニー博士は、近著「母なる天皇」など、日本の伝統の核心を「天皇」に見て、その研究に余念のない人物であり、日本を愛してくれているイスラエル人の一人であります。

山本七平氏とも大いに親交があったと思われ、氏が翻訳した著書が幾つかあることでも知られます。特に「天皇陛下の経済学」は出色の日本論であると言えると思います。

氏が1989年、つまり昭和64年、平成元年に著した著書に「愛国心が国を亡ぼす  千年紀の発想  ミレニアムからの警告」という本を出しました。

教育基本法改正の議論の中心議題ともなっている「愛国心」について、敏感になっていたこともあって、入手しパラパラと読んでいます。山本七平氏が監訳していて、冒頭に「「千年期(ミレニアム)」で見た日本への警告」という一文を草していますが、これが要約のようにもなっています。千年単位での歴史の見方を示唆していますが、これは、中西輝政氏が「国民の文明史」の中でも述べている文明史の方法論に通うものでありましょう。

問題の「愛国心が国を亡ぼす」という第4章を先に目を通してみましたが、シロニー博士は一言も、そのようには述べていません。偏狭なナショナリズムについては否定的ですが、それをより大きく「地球への愛国心」へと昇華させることを示唆しているわけで、その「愛国心」こそが地球を一つにしていく過程で大きな役割を果たし、日本文化も果たすべき役割があることを述べています。

地球が益々狭くなり、相互依存なしには誰も生きていけなくなりつつある現在の世界を見据え、千年の単位で歴史を見ることにより、何が大切であるのかに考察を加えているわけです。

具体的な内容について、今紹介する余力はありませんが、少なくともこの書が、「愛国心」自体を否定している論文でないということだけは言えると思い、それを指摘しておきたいと思いました。

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コメント

ちょっと理解しかねるコメントですね~。

どこのぽちさんから知りませんが、このようなマイナーなブログにまでお越しいただいてまずはありがとうございます。

それにしても、「思考停止」の見本のような一言ですね。

「愛国心」=「軍国主義」、とパブロフの犬のような反応ですね。

そういう心配は、「愛国無罪」とうそぶいて、反日暴動で暴れまわった、中国の若い連中に言って欲しいですね。人民解放軍や北朝鮮の軍は、核をもってるんですよ~。GNP比で言ったら、日本など比べ物にならない”軍国主義”国家でしょうね~。

「羹に懲りて膾を吹く」

日本人(かどうか知りませんが)なら、この諺くらいは知っておいてもいいのでは、と思いますが。

尤も、このもとは屈原らしいですがね(^^)

投稿: 橘 正史 | 2005年7月25日 (月) 午後 11時01分

軍国主義はいけませんよ。

投稿: ぽち | 2005年7月24日 (日) 午前 12時03分

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