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2005年5月19日 (木)

「大日本帝国の興亡」 暁のZ作戦 を手にとって

 本の山の中から、昨日たまたま目に付いた一冊の本を拾い出したのがこの本だ。高校の時分に買ったものだから、もう随分前のものだ。結局読まずに放り出していたのだが、手に取って頁をめくると、次の言葉が飛び込んできた。
  この本は、二十六年前にあのような激動の中に終結した太平洋戦争の歴史です。この書は一アメリカ人によって語られてはいますが、主として日本人の立場から書かれたものです。そんなことをいうと、かつての敵が日本人の物語を語ろうとするのは生意気なことのように思えるかもしれません。しかし、やはりそれは理にかなったことなのです。というのは、太平洋の血なまぐさい戦場で、いかに勇敢に日本の陸海軍の将兵たちが戦ったか、アメリカ人以外、いったい誰が知っているでしょうか?そして、国力では劣りながら、信じられないくらいの精神力にたけりたった日本の将兵を征服することがいかに困難で、勇気を要する仕事であったか、アメリカ人よりよく知っている人々がいるでしょうか?
終戦から二十六年ということは、昭和四十六年ということになる。
この頃のアメリカ人の中に、少なくともかつての敵であった日本の陸海将兵を讃える作家がいて、その作品がピューリツァー賞を受賞していたのだ。
「日本人の立場にたった」と、作者、ジョン・トーランドは書いてるが、当時まだ存命していた多くの当事者への膨大な取材を元に書いたこの作品は、昭和四十年代頃の日本人がどのように、昭和初期の敗戦までの歴史を受け止めていたかを窺うことができる。
二・二六事件から書き始められていることにも注意を払ってよいかもしれません。注に「今日でも、多数の日本の識者は、二・二六事件の謀議が、共産主義者の手先にいざなわれたのだと信じている」と指摘している。この認識は、不思議なことにその後、日本の識者の間から姿を消したことにも注意を払う必要があるように思われる。

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