« チャンドラ・ボースの預言 〜小泉謝罪談話によせて〜 | トップページ | 新緑の萌え出づるころ »

2005年4月27日 (水)

大東亜共同宣言について 〜小泉首相のアジア・アフリカ会議50周年式典での謝罪演説について考えるために〜

昭和18年11月6日、大東亜会議2日目午後零時55分、「大東亜共同宣言」が満場一致で採択されました。

  大東亜共同宣言

抑々世界各国が各其の所を得相倚り相扶けて万邦共栄の楽を偕にするは世界平和確立の根本要義なり

然るに米英は自国の繁栄の為には他国家他民族を抑圧し特に大東亜に対しては飽くなき侵略搾取を行い大東亜隷属化の野望を逞しうし遂には大東亜の安定を根底より覆さんとせり大東亜戦争の原因茲に存す

大東亜各国は相提携して大東亜戦争を完遂し大東亜を米英の桎梏より解放して其の自存自衛を全うし左の綱領に基き大東亜を建設し以て世界平和の確立に寄与せんことを期す

一、大東亜各国は協同して大東亜の安定を確保し道義に基く共存共栄の秩序を建設す

一、大東亜各国は相互に自主独立を尊重し互助敦睦の実を挙げ大東亜の親和を確立す

一、大東亜各国は相互に其の伝統を尊重し各民族の創造性を伸張し大東亜の文化を昂揚す

一、大東亜各国は互恵の下緊密に提携し其の経済発展を図り大東亜の繁栄を増進す

一、大東亜各国は万邦との交誼を篤うし人種差別を撤廃し普く文化を交流し進んで資源を開放し以て世界の進運に貢献す

 このとき列席した「大東亜各国」の首脳は次の通り。

 汪兆名(中華民国国民政府代表)
 張景恵(満州国代表)
 バー・モウ(ビルマ国代表)
 ワンワイタヤコーン(タイ国代表)
 ホセ・ラウレル(フィリピン共和国代表)
 チャンドラ・ボース(自由インド仮政府代表)

 オブザーバーとして、
 スカルノ(インドネシア共和国参議院議長)

 そして主催国日本の、東條英機(日本国代表)

(「黎明の世紀」深田祐介著」より/現在は「大東亜会議」と題してPHP新書から改訂版が発刊)

 帯の言葉を転記してみます。

「欧米植民地支配からの解放を謳った 史上初のアジア・サミットの”栄光”」
「戦後、バー・モウ(元ビルマ内閣総理大臣)は、「歴史的に見るならば、日本ほどアジアを白人支配から離脱させることに貢献した国はない。しかしまたその解放を助けたり、あるいは多くの事柄に対して範を示してやったりした諸国民そのものから日本ほど誤解を受けている国はない」と述べる。(自伝「ビルマの夜明け」) この誤解している諸国民のなかに「日本国民」自身も含まれているところに、戦後日本の悲劇があるといえそうである。」

詳しくは、本書を読まれることをお薦めしますが、

「大東亜共同宣言」の内容は、今現在にあっても、充分首肯できるものではないかと思います。


ところで、アジア・アフリカ会議の「バンドン10原則」と呼ばれるものを引用してみます。

1.基本的人権と国連憲章の尊重
2.国家主権、領土保全の尊重
3.人種、諸国家の平等
4.内政不干渉
5.国連憲章に従い諸国民が個別的、集団的に自国を防衛する権利の尊重
6.集団的防衛機構を大国の特定の利益に用いず、他国に圧力をかけない
7.領土保全、政治的独立への侵略、脅迫、力の行使をしない
8.国際紛争は国連憲章に従い、関係国が選択する平和的手段で解決
9.共通の利益と協力の増進
10.正義と国際的義務の尊重

現代的な語が並びますが、1955年(昭和30年)という時点は、大東亜共同宣言から12年しか経過していません。

アジア・アフリカの独立のうねりが大きく花開いていきます。

課題として書いておきたいことですが、このことについて評価をしているのは、左派が多いということです。

植民地からの独立を推進した勢力に、共産主義勢力があることは、一方の事実です。インドネシアもスカルノの容共政策の前に共産化一歩手前まで行ったことがあります。それを覆したのはスハルトで、9・30事件でアジア第2位の共産党は壊滅に追い込まれたわけです。インドネシアにおける共産主義運動の実態を考えたとき、アジア・アフリカ会議にその影響が及んでいないとはいえないでしょう。しかし、源流にあるものは、大東亜共同宣言ではなかったか。このことについては、もっと深めていく必要を感じます。

|

« チャンドラ・ボースの預言 〜小泉謝罪談話によせて〜 | トップページ | 新緑の萌え出づるころ »

コメント

御意!
「敵は前方ではなく後方にあり!」
まさに、これに尽きるのでありましょう。

戦後、国内の反日左翼の指導と協力が無かったのなら、中国と朝鮮半島とのお付き合いは何の支障も起こらなかったでしょうね。

投稿: 山の不動 | 2005年4月27日 (水) 午前 10時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/86795/3875394

この記事へのトラックバック一覧です: 大東亜共同宣言について 〜小泉首相のアジア・アフリカ会議50周年式典での謝罪演説について考えるために〜:

» 「アジア・アフリカ首脳会議における小泉総理大臣スピーチ」を論じたブログいろいろ(2) [玄倉川の岸辺]
「アジア・アフリカ首脳会議における小泉総理大臣スピーチ」を論じたブログいろいろ の続きです。例によって上下の並び順に意味はありません。前のエントリが字数制限にひっかかったので更新は終わりにするつもりでしたが、あちこちで面白いブログを見つけるとリンクをコレクションしたくなってしまいました。やっている本人の動機としては食玩集めと変わりませんが、この件について真面目に考えておられる方がさまざまな意見... [続きを読む]

受信: 2005年4月28日 (木) 午前 02時04分

« チャンドラ・ボースの預言 〜小泉謝罪談話によせて〜 | トップページ | 新緑の萌え出づるころ »