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2005年3月30日 (水)

新刊紹介 教育正常化への道

「サッチャー改革に学ぶ 教育正常化への道」(中西輝政監修・英国教育調査団編)という本が発刊され、最初のところだけ目を通しました。

はしがきで、衆議院議員の平沼赳夫氏は、

「この「日本国憲法の精神に則り」制定された教育基本法では、個人の尊厳というものが強調されていますが、その一方で、日本の歴史、伝統、文化、あるいは家族の結びつき、こういう大切なものがなおざりにされています。」と指摘します。

続けて、

「自国の歴史、伝統、文化に誇りが持てない教育は、国の存亡を危うくするばかりでなく、他の国の人々の誇りや尊厳に対して敬意を払う術を知らない、国際感覚の欠けた人間を作り出してしまうことにもなります。」

と述べています。全く同感で、端的に今の教育問題の状況が述べられているように思われます。

「イギリスの教育改革の紹介にとどまらず、教育基本法を改正した後、我が国の教育はどのようになっていくのかという未来像まで提示している」と、この本の特長を端的に述べられています。

次に、中川昭一経済産業大臣が、発刊によせて一文を書かれています。

「日本の未来を担う子供たちには、我々の先輩たちが郷土のため、国のため、世界の発展のため、いかに頑張ったのかをまず伝えるべきです。自国の歴史に誇りと愛情を抱くような教育を受けることなくして、どうして世界で堂々と活躍できる日本人が育つでしょうか。」

と指摘しています。そして、

「本書は、単なる教育改革論ではありません。教育改革を支える哲学の書として、ぜひとも多くの方々に読んでいただきたいと思います。」

としめくくられています。

教育の問題は、今、本当に、誰もが大きな関心を持っていますが、きわめて見えにくい、解りにくい世界でもあります。個別の体験は誰もが持っていますが、自分自身に何が施されたのかを客観的に分析し、再構成できるほどの余裕と力のある人は殆どいないでしょう。

教育に関する白い闇とでもいうべき状態がずっと続いているように思われます。

教育を受けない子供はいないにも関らず、最も誰にとっても密接に関っているものであるにも関らず、そしてそれが自分の、自分の子供の人格形成に大きな影響を与えていることが明らかであるにも関らず、その教育という巨大なシステムが、一体何であるのか、理解に苦しみます。

この本は、教育の全体像を明確にして、国家の教育政策とはいかにあるべきなのか、教育の責任は最終的に誰が取るのか、という極めてオーソドックスな問いを納得できる形で提示しているようです。

読み終わったら、また感想を書きます。

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