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2015/03/29

「大東亜戦争殉難遺詠集」 より (40) 桜花集 【群馬県】

熊井 常郎

 昭和20年4月28日、南西諸島方面にて特攻戦死。
 海軍大尉。慶応義塾大学出身。

新しき光に生きんをさな子の幸を祈りて我は散らなむ

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「大東亜戦争殉難遺詠集」 より (39) 桜花集 【群馬県】

小川 清

 早稲田大学出身。

緑萌ゆすめらみくににことづけて吾は今征く心静かに

日の本の男の子をみよや焔なす鉄火となりて体当りせん

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「大東亜戦争殉難遺詠集」 より (38) 桜花集 【群馬県】

岩佐 直治

 昭和16年12月8日、ハワイ真珠湾に突入、戦死。享年27歳。
 海軍中佐。海軍兵学校第65期。

身はたとへ異郷の海にはつるとも護らでやまじ大和皇國を

一服の薄茶に心静めてし雄々しく征けりますらたけをは

            (海の軍神、特別攻撃隊)

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「大東亜戦争殉難遺詠集」 より (37) 桜花集 【群馬県】

淡路 義二

 海軍二等飛行兵曹

聖戦のみことかしこみうけてよりああ待ちたるぞ今日の出撃

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明治天皇御製 桜を詠ませ給ひける大御歌 明治三十七年

   待花

事しげきことしの春もしかすがに花はいかにと思ふなりけり

   花

古のひとにいはれて咲く花にむかへどうたふ言の葉のなき

朝がすみたなびく山をみわたせばはつ花ざくらおもかげにたつ

ひとさかりすぎての後にたづね見む深山櫻はおそしとぞきく

おもふことしばしまぎれて庭ざくらにほふ梢をうちまもりつつ

吹く風もしづかなる日にいとまえてうちまもりぬる庭櫻かな

高殿の上より見ゆる山の端にうれしく花のさき匂ひたる

春ごとにうたげのにはにつらなりし人をぞおもふ花蔭にして

花見にといでし旅にもあらなくに山路の櫻いまさかりなり

ともなはぬ人にみせむと折らせけりふみわけがたき山のさくらを

ひと枝は折りてかへらむはるばるとたづねし山の花櫻ばな

白雲のなびくすがたに似たるかな風にたわめる山ざくら花

春雨のしづくの落つとおもひしはまことに花のちるにぞありける

たまさかのいとまを得つつ花みむとおもふけふしも春雨のふる

朝戸あけてひとりわがみる庭ざくら世にいひしらぬにほひなりけり

あたりみなをぐらくなりて山のはの花はいよいよ白くみえけり

かがり火のひかりもきえてそことなく寒くなりけり花のしたかげ

うゑしときともにありつる老人に木高くなりし花をみせばや

春ごとにかはらぬ花を友とせむうつりゆく世はさもあらばあれ

うたげして花みるけふははまどのの庭のさくらもうれしかるらむ

こずゑのみ人に知られて櫻花木がくれながら散りや果つらむ

老人もゑみさかへつつ咲きにほふ花の木蔭にあそぶ春かな

ほのぼのとあけゆく磯の家ざくらふねのうちより海人はみるらむ

   落花

をしみても折りとらざりし櫻花うてなながらに散りしきにけり

さらぬだにものなつかしき春の夜のおぼろ月夜にちるさくらかな

風ふけば雪とみだれてちるはなに庭のすみれもうづもれにけり

雨晴れし庭の木蔭にたたずめばぬれたる花の袖にちりくる

大堰川いかだの過ぎしあと見えてちりうく花のたちわかれたる

   をりにふれたる

世のためにもの思ふ時は庭にさく花もこころにとまらざりけり

絲ざくらひもとくことも遠からじ末おもげにもなりはじめけり

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明治天皇御製 桜を詠ませ給ひける大御歌 明治三十六年

   花

小車の窓せばければ櫻花おもふほどにはみえぬなりけり

花かげにたくかがり火ははやく消ておぼろ月夜ぞにほひそめたる

たまだれのをすの外山はくれたれど遠山ざくらなほしろくみゆ

のき近き花のさかりになりしより窓のすだれはおろす日もなし

しづかには見る日すくなき櫻花はやちりがたになりにけるかな

おもふことみな忘られてうちむかふ花こそ人のくすりなりけれ

野も山も花のさかりになる時をうれしく旅にいでにけるかな

   花下宴

けふもまたうたげしてけり九重の庭の櫻を人にみせむと

   落 花

老松の梢もしばしくもりけり高ねの櫻風にちるらし

   をりにふれたる

旅衣たちいでぬまに九重のにはのさくらよさかりみせなむ

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明治天皇御製 桜を詠ませ給ひける大御歌 明治三十五年

   花

車よりおりても見まくほしきかなはなさきつづく里の中道

旅衣こころかろくもたちいでて花にあそぶはたのしかるらむ

春ごとにあらしの山のさくら花いかがあらむと思ひやりつつ

あらしやま花のさかりを人づてに利き手ことしの春もすぎにき

櫻ばな手ごとに折りてかへるなりあす訪ふ人もあらむとおもふに

窓の外のおぼろ月夜はくらけれどしろくもみゆる庭ざくらかな

まどかなる月にむかひてさく花のさかりみる夜のめづらしきかな

あけわたる高ねはいまだくらけれどさく花白くあらはれにけり

夕月夜にほひそめたりたちいでてふたたび花のかげやふままし

大橋をわたりながらにみつるかなすぎし川べの花のさかりを

   落 花

胡蝶のみ枝にかへりて櫻ばな木のもと白くちりしきにけり

たまだれのすだれまかせていざやみむけふはさくらの散るさかりなり

道の邊のはやしのさくら風ふけばゆくへもみえず花ぞちりかふ

池水のあわかと見しは櫻あなふたひらみひらちれるなりけり

池みづにちりてうかべる花をまたただよはしても春風ぞふく

   をりにふれたる

風たえてのどかなりけり濱殿のにはの花見をもよほせる日に

見にいでし人もかへりぬみよしのの吉野のはなもちりはてぬらし

   花始開

春ごとにうれしきものは咲く花にはじめてむかふあしたなりけり


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2015/03/24

「大東亜戦争殉難遺詠集」 より (36) 桜花集 【徳島県】 中尾正海

中尾 正海

昭和20年4月16日、神風特別攻撃隊神雷部隊桜花建武隊として沖縄周辺に特攻戦死。享年19歳。海軍二等飛行兵曹。海軍乙種飛行予科練習生第18期。(徳島県)
 
長男と生れ来たるこの身なり大君に盡すもまた孝なりと

軽き身を櫻花に託し我征かん黒潮逆まく南の海に

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