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2010/12/05

「言語は君子の枢機なり」   北畠親房  「神皇正統記」より

神皇正統記(北畠親房卿)

「言語は君子の枢機なり」といへり。

乱臣賊子といふものは、そのはじめ心ことばをつつしまざるよりいでくるなり。

世の中のおとろふると申は、日月の光のかはるにもあらず、草木の色のあらたまるにもあらじ。

人の心のあしくなり行を末世とはいへるにや。

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この言葉に出会つた時の衝撃は忘れ難ひものがある。

そして、これは南北朝の内乱の由つて来る所以がどこにあつたかを明確に示した言葉として受け止めることが出来やう。

今、殺伐としたニュースがあまりにも日常化してしまつた。

いじめ、自殺、虐待、親の子殺し、子の親殺し、行きずりの殺人、暴行などなど

枚挙にいとまがないほどである。

これらはみな、悪い言葉から来てゐると見てよい。

どれだけ悪い言葉がみちみちてゐるか。


良い言葉を使えば、良い事が起こり、悪い言葉を使へば、悪い事が起こる。

これは、昔ながらの日本人からすれば、常識の問題であつたらう。

言葉を慎む。それは常識人の嗜みでもあつた。


言霊は生きてゐるのである。迷信だなどと笑ふことは出来ない。


良い言葉を使つて、良い日本にしていこう。そうでなければ、ご先祖様に申し訳ないではないか。


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