「大東亜戦争殉難遺詠集」 桜花集―戦没者遺詠集― (18)
片桐 一雄
昭和二十年五月十五日、沖縄県首里にて戦死。享年二十三歳。中央大学専門部出身。(福島県)
ひむがしの海面さしくる朝日影その豊日影國あらたなり
朝霜の道きはまりて捕はれし同志(とも)等偲ばゆこれの白梅
裏川のみづのひびきもしづかなり散りける同志(とも)を思ひゐる夜は
泣きつつもをののきつつも君が為使命(みこと)かしこみただにつとめむ
おほらかに静もり立たす神富士の底ひに燃ゆる荒御魂(あらみたま)はや
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